日本には凄すぎるパティシエがたくさんいます。経歴やお店のことなどを実体験をもとに紹介!
こんにちは。
私の職業ですが、パティシエです。
かれこれ、15年近く続けておりますが未だ独立しないで雇われの身でお菓子作りをしています。
多くのパティシエが憧れる自分のお店。
私もその一人であり、なかなか独立することに踏み切れないのですが、何故独立することに踏み切れないのかと言うと、やはり不安ばかりが先行してしまうからです。
そもそも独立するにはどんな業種でもある程度の勢いが必要なんだろなあ。
何も知らない世界に飛び込むにはそれなりの覚悟が必要で、不安ばかりを抱いているうちは独立など出来ないと私は思うので、この不安を断ち切ることが必要!
家庭を持っているとどうしても安定を最優先して考える癖が抜けない(◞‸◟)
特に妻は子供のことを考えると安定を求めるので、
『お店やろう!』
とは、なかなかならないのが今の現状(◞‸◟)
でも、世の中にはケーキ屋はいっぱいある!
そして、大成功しているパティシエさんもたくさんいる!!
そんな偉大なパティシエさんを私好みで紹介させて下さい!!!
ケーキ屋の名前は有名でも、そこのお店のケーキは誰が考えたのかまでは分からないこともあると思うので、参考にしていただけたらと思います。
河田 勝彦
プロフィール
1944年東京生まれ。
1967年から約10年のフランス修行経験。
1974年には『ヒルトン・ド・パリ』のシェフパティシエに。
1976年帰国。埼玉県浦和に『かわた菓子研究所』を設立。
1981年世田谷区尾山台に『オーボンヴュータン』開業。
2012年に現代の名工を受賞。
現在にいたる。
今でこそフランスに修行に行くパティシエは珍しく無い時代ですが、河田さんの時代でフランスに行って修行されたというのは本当に凄い!!
何も情報のない中フランスへ渡り色々と壁にぶつかったそうで、一時的にお菓子から離れた時もあったそうですが、求めていたものを見つけるとそこからはお菓子以外にもパンまでも学び、フランスで様々なことを吸収し今のお店に生かしたんだろうなあ。
もう『すごい!』の一言。
そして河田さんのもとでは多くのお弟子さんが修行されて巣立っています。
期間は短いですがあの『モンサンクレール』の辻口博啓さんも3ヶ月だけ修行されていたとか。
このお店に入ると圧倒的なケーキや焼き菓子の他、何か独特の雰囲気があります。
なんか男臭い!!!
そうなんです。男性店員しかいません!
ケーキ屋はだいたい女性販売員が多いですよね。
これも、河田さんの何か分からないですがこだわりなのでしょう。
和泉 光一
プロフィール
1970年愛媛県生まれ。
1991年『成城アルプス』入社。
2000年『サロン ド スリジェ』入社 シェフパティシエ
2005年 ワールドショコラマスターズ日本代表 総合3位
2006年 ワールドペストリーチームチャンピオンシップ 日本代表キャプテン
チョコレートピエス部門 優勝
2008年 ワールドペストリーチームチャンピオンシップ
WPTC日本代表デギスタシオン部門代表 総合準優勝
2012年『アステリスク』をオープン。
和泉さんのプロフィールから分かりますが、フランスでの修行経験は無いのですが、コンクールの受賞歴が凄すぎです!!
世界大会での受賞歴が多数で、世界的なパティシエと言っても良いでしょう。
また、メディアへの露出も多く特に『cotta』の動画に出演されている和泉さんは、ケーキの作り方もいいのですが、人柄も良く分かるのでオススメです。
【連載企画】cotta徹底取材!プロの仕事 和泉光一先生 ご紹介 | お菓子・パンのレシピや作り方【cotta*コッタ】
お店は東京にしては大ぶりなケーキが並び、見た目も味も大満足なケーキばかりです。特にパウンドケーキは焼き菓子とは思えぬ色使い!!
大繁盛店なので混み合っていますが和泉シェフにも会える可能性もありますので是非行ってみては?
杉野 英美
プロフィール
1953年三重県生まれ。
1973年ホテルオークラ東京入社。
1979年フランスへ修行へ。
1982年帰国。名古屋『パティスリー・ポン・デザール』のシェフに。
1986年代官山『ピエール・ドオール』のシェフに。
1991年 『クープ・ド・モンド・ドウ・ラ・パティスリー』の日本チームリーダー。日本人初のグランプリに。
1992年神戸・北野に『パチシエ イデミスギノ』を開店。
※フランス語はHを発音しないため「HIDEMI」をイデミと発音する。
1999年著書『素材より素晴らしく』が世界料理書フェアー・日本語部門で最優秀賞を受賞。
2002年東京・京橋に『イデミ スギノ』を開店。
杉野さんは何がすごいかと言うと、『クープ・ド・モンド・ドウ・ラ・パティスリー』で日本人初のグランプリになっている点です!
この大会は世界パティスリーとも呼ばれ、2年に1回開かれるパティシエのオリンピックみたいな大会です。
杉野さんはチームリーダーとして優勝に導きました。
この大会で出したケーキ『アンブロワジー』(神様への捧げもの)は世界一のチョコレートケーキ。
杉野さんのスペシャリテであり店内でしか食べることが出来ないケーキなんです!!
とにかく『おいしい!!!』の一言。
杉野さんは自分のお菓子への責任感が強く、店内でしか食べられないお菓子が数点存在します。持ち帰っても大丈夫なケーキもあるのですが、食感を考えてギリギリのところで作られているお菓子は店内でしか食べられないのです。
また、支店も一切出していません。
杉野さんの名言は、
『当たり前のことを当たり前にやり続けていると、いつか当たり前でないものが出来上がる』
です。
これって、実は職人の世界ではものすごい難しいことです。当たり前のことをやり続けるというのは、言い換えれば妥協を一切しないということですよね。
常に緊張感を持ち続けることがいかに大変かは、どんな業種でも分かると思います。
お店は大変分かりづらい場所にありますが、いつも混み合っていますので早めに行かれることをオススメします。
横溝 春雄
プロフィール
1948年埼玉生まれ。
1966年神田『エスワイル』入社
1971年渡欧 チューリッヒ、西ベルリン、ジュネーブなどで修行後、ウィーン『デメル』へ。2年半修行後、帰国。
1977年『中村屋グロリエッテ』のシェフに。
1988年『リリエンベルグ』オープン。
http://www.lilienberg.jp/1home.html
横溝さんはフランス菓子ではなく、ウィーン菓子を中心としたお菓子で成功されている職人さんです。
見た目の派手さはないにもかかわらず、お客さんが途切れることがない超人気店です。
理由は食べたら分かります!
期間限定ですが、1日に800個も売れる『モンブラン』。
このモンブランに使う栗は熊本産のものを甘露煮にしてペーストにするそうです。
栗の皮をむくのも大変ですし、裏ごしも自店舗でやっているのは相当大変なはず!!
横溝さんのこだわりが良く分かります。
また、とにかく鮮度にこだわりがあるそうで賞味期限の長い焼き菓子ですらあまりためることはしないそうです。
横溝さんの講習会で聞いた話ですが、焼き菓子は鮮度を保つ為に脱酸素剤などを入れることが多いのですが、あえて入れないで鮮度のいいうちに売ってしまう考えがあるそうです。
また、お店はケーキ屋とは思えない作りになっていますよ。お店のまわりは植物がいっぱいで、ツリーハウスのような店内には様々な装飾があって、店内を見て回るだけでも楽しいですよ!!
子供も大人もわくわくするようなお店になっています。
アクセスはあまり良くないのですが、是非行って見てください!
まとめ
関東中心に紹介しました。
今回は私の好きなパティシエさんで、実際に行って食べたことがあるケーキ屋さんです。結構年配の方が多いのですが、その中で唯一和泉さんだけが中堅のパティシエさんでしょう。
ただ年齢に関係なくみなさん自分の世界観がすごくて、それが店内にオーラみたいな感じで出ている気がします。
まだまだたくさんいますが、文字数が多くなってしまったのでこの辺で終了いたします。では!